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おっぱいと私 ~会社員をやめてポールダンサーになった私の日常~ 第2回:褒められ上手になる

おっぱいと私 ~会社員をやめてポールダンサーになった私の日常~ 第2回:褒められ上手になる

2016年、はてなブログで「おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話」と題するエントリーが話題をさらったポールダンサー・文筆家のまなつさんの連載第2回。ポールダンスとの出合い、そこから学んだことのお話です。

HEART CLOSET

2017.5.23

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さて、前回の記事
「おっぱいが大きかったこと」
を同僚の女性にネット上で揶揄され、会社員でいることが嫌になり会社を辞めた私ですが、何も考えずに辞めたわけではありません。
「ポールダンサーになります!」
と宣言し、実際にポールダンサーになりました。
ポールダンサーってそんな簡単になれるの? と思いましたか?
もちろん、簡単なことではありませんでした……。

 
 

私とポールダンスの出合いは会社員時代、あるクラブのパーティに行ったことがきっかけです。
テキーラでベロベロに酔っ払った私の前で、ポールダンサーさんが踊り始めた時の衝撃。
露出度の高い衣装。引き締まった無駄のないカラダ。
そして見たこともないアクロバットなショー。
なんてかっこいいんだ! と酔いが吹っ飛び、すぐさまその人に話しかけました。
「どこに行ったら習えますか?」と。
ポールダンスを見て楽しむより、自分もやってみたい! と思ったんです。
同じことができるなんて思わないけど、とにかく、これ、めっちゃ楽しそう!

 
 

そのあとすぐにポールのレッスンを始めたのですが、とにかく生傷が絶えませんでした。
華やかで軽やかに見えるポールダンスは、やってみたら痛みと痣との戦い。
レッスン中は、皮膚とポールの摩擦で痛い。
そしてレッスン後は、ものすごい筋肉痛。
階段の上り下りが死ぬほど辛い。
レッスンの次の日は、ロボットかアヒルみたいになりながら歩いてました。

 
 

でも、そんな痛みや苦痛を受けても平気なくらい、ポールダンスは楽しい!
痛いです! って先生に言うと「気のせい!」って返される。
私はドM、これは痛くない、気持ちいい……って思いながらレッスンを受けてました。
痛いけど、新しい技を習ってそれが出来るようになると、ものすごい達成感。
そして先生方はほんの少し上達しただけで、ものすごく褒めてくれる。
「すごい!」「綺麗よ~!」「完璧!」「セクシー!」
大人になってからこんなに褒められることって、あっただろうか?
まるで自分がスターになったかと勘違いするくらい、褒めに褒めてくれる先生方でした。

 
 

そんな風に褒められまくっていると、レッスンを受けに行くのがめちゃめちゃ楽しみになりました。
それでもその時は、人前に立つなんて夢のまた夢。
自信なんてない。
運動音痴だし、ダンスを習っていたこともないし、メイクも下手だし。
ポールダンスが楽しいから練習してるけど、仕事にするなんて考えられませんでした。
でも、ほんのり、ステージに立つことへの憧れだけは胸に秘めていました。

 
 

そして転機はあっさりと訪れます。
第1回でも書いたおっぱい事件。
その時すでに私は1年半程、あくまで趣味としてポールをしていました。
1年半も続けていたら、多少は「ポールダンス」っぽいこともできるようになっていました。
なので、先生や友人に誘われるがまま人前に立ち始め、会社に隠れてショーに出演したり、ショークラブでバイトもさせてもらったりしていました。
そして、その夜のバイトの方が給料がはるかに良いことも実感していたのです。

 
 

「会社員って安定した職を捨ててまでポールダンサーになっちゃったの?」
と聞かれるのですが、そうですね、確かに安定はしてたかもしれません。
朝起きて、昼働いて、夜眠る仕事。決まったお給料。
誰もが求める生き方かもしれない。
しかし、揶揄されたことだけでなく、実は給料の安さもあり、仕事を続けるか悩んでいました。
そういうわけで、辞めよう! と思っていた時にちょうど声をかけられ、
「今度お店をオープンするから働いてよ、今の倍の給料出すから」
というオファーに飛びついたのでした。

 
 

お給料だけでなく、夜の仕事のいいところは、お客さんが褒めてくれること。
もちろんお世辞もあるんですが、遊び慣れたお客さんは
「女の子を褒めること」
がどれだけ重要か体感しています。
お店の女の子を褒めて褒めて褒めちぎれば、対応も良くなる。
笑顔になって楽しく会話をしてくれる。
誰だって褒められれば嬉しいし、褒めてくれたお客さんのことは
「この人いい人だ!」
と思ってちょっとサービスすることもあるかもしれない。

 
 

私もそんなお客さんの褒めちぎり作戦にまんまとハマりました。
可愛い、キレイはもはや挨拶がわり。
おっぱいが大きいことは夜のお店では最高のチャームポイントなので、まあとにかくありとあらゆる賛辞を受け取りました。
それは単なるセクハラでもあったんですけど、コソコソ見られるよりも堂々と
「おっぱい大きいね! キレイだよ!」
と言われる方がよっぽど気持ちいい。
お客さんたちも普段、おっぱい大きい子におっぱい大きいねって言いたいわけです。本当は。
でもそれを素人さんに言ってしまったら大変なことになるので、こういうお店に言いに来ると。
そういうわけで普段コソコソせざるを得ないおっちゃん方の、本当は声を大にして言いたい女性への賛辞の全てを代わりにいただいてました。

 
 

例えお世辞だとわかっていても、褒めららればそりゃあ嬉しいものです。
毎日毎日、キレイだの可愛いだの言われてると、
「あれ? 私イケてる?」
と思えるようになるわけです。

 

それと同時に、口の悪いお客さんに当たればブスだのバカだの罵られます。
「俺はおまえみたいなのはタイプじゃないんだよ! 帰れ!」
と叫ばれたことも何回もあります。

 
 

そんな褒められたり罵しられたりの日々の中で得たもの。
それは単純な自己肯定感ではありません。
「私のことを好きな人もいれば、嫌いな人もいる」
という当たり前の事実。
「この人は私のこと嫌いだけど、私のことをかわいいと言ってくれる人もいる」
という、ただそれだけのことなんですが、他人のことを必要以上に気にしなくてもいいんだなあと思うきっかけになりました。

 
 

人間ですから好みもあります。
気分だって変わります。
嫌いと言われたら相手にしなきゃいいし、好きと言われたらありがとうとにっこり笑えばいい。
自分を好きだ、かわいいと言ってくれる人だけ大事にしよう。
そうすることで自然と自己肯定感も高まり、私は私のままでいいんだなと思えるようになりました。

 
 

とは言え、やはり胸が大きいことによる物理的・精神的な問題はそうそう消えて無くなるものでもありません。

 

私が、「おっぱいが大きい」ことで困り始めたのは、高校生になってから。
それまで意識もしていなかった問題が起こり始めたのでした。
つづく。

 
 
 

(まなつ)

 
 
 

おっぱいと私 ~会社員をやめてポールダンサーになった私の日常~

 

第1回:着たい服は着られない服
第3回:走りたくても走れない

 
 
 
 
 
 

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