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おっぱいと私 ~会社員をやめてポールダンサーになった私の日常~ 最終回:自分の体と向き合う

おっぱいと私 ~会社員をやめてポールダンサーになった私の日常~ 最終回:自分の体と向き合う

2016年、はてなブログで「おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話」と題するエントリーが話題をさらった、ポールダンサー・文筆家のまなつさんの連載最終回です。思春期に悩み、恋をして人と関わり、会社員になって挫折して、ポールダンサーになり……。まなつさんが思春期以降考え続けてきた命題「自分の体とはなんなのか」について、これまでの経験を振り返りながら迫ります。

まなつ

まなつ

2017.11.4

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思春期に悩み、恋をして人と関わり、会社員になって挫折して、ポールダンサーになり、様々なフェーズを経て今の私がいます。
思春期以降考え続けてきた命題「自分の体とはなんなのか」。
今ではその答えは明確だけど、常に答えを探していました。

 
 

答えを探すようになったきっかけの一つは、「他人からの私の体の扱われ方」でした。
胸が大きくなり始めた思春期以降、男性にも女性にも「ちょっと胸を触らせて」と言われ、すごく戸惑ったのを覚えています。
男性の場合は冗談で、女性の場合は「同性だから」と言って無理やり触られることもありました。
その度にすごくモヤモヤする自分がいたことを覚えています。
私の体は物ではなく、私自身の一部。それをまるで、珍しい生き物やオブジェを触るかのように気軽に言われることは、不快でしかありません。
私の体は私のもので、誰かの「好奇心」や「興味」を満たすために、勝手に触られるためにあるわけじゃないのに。
勝手に体に触ってくる人には、立場、性別関係なく、一線をおくようになりました。

 
 

例えばそれが頭だったらどうでしょうか。腕だったらどうでしょうか。

 

体に勝手に触られるという話は、ポールダンサーの間でもよく聞きます。
筋肉があるので、
「触らせて」
と腹筋や腕に気軽に、許可なく触れてくる人もいるとのこと。そしてそれは、相手や自分の性別に関わらず、あまりいい気はしないという人が大半でした。

 

つまり、体の部位にかかわらず、人の体を物のように扱う人は一定数おり、それはただただ不快なことでしかないのです。
「体を大切に」と口に出すことは簡単ですが、いったいどれだけの人がそれを本当に意識し、実践し、自分の体も他人の体も大切にできているでしょうか。

 
 
 

ポールダンサーとして活動して数年が経ち、このような経験を何度もして苦しく思い、私は自分の体への意識を変えていこうと思いました。

 

まず第一に、私の体は、私自身が大切にして愛してしかるべきものだ、と。
この肉体は世界に一つしかない最高のもの。
そして、人類あまねくすべての人たちが、その素晴らしいボディをそれぞれ持っていて、それぞれに尊いし美しい。
素晴らしく尊い、唯一無二のボディをまずは自分自身、愛して大切にしよう。
それは、同じように唯一無二のボディを持っている他者をも大切にする行為だから。

 

具体的に自分を愛そうと思い、まずは自分の体を丁寧に扱うことから始めました。
ゆっくり湯船につかり、良い匂いのするソルトスクラブで体を優しく洗ったり、キャンドルを点してリラックスをする時間を定期的に作りました。
お風呂から上がったら、お気に入りのボディクリームでマッサージをし、肌荒れしている箇所がないか、太ったり痩せたりしていないか、鏡の前でじっくり自分の体を観察します。

 

日常を過ごしていて、疲れたな、ちょっとしんどいなと思ったらマッサージに行ったり、ゆっくり休む時間を優先的に設定するようになりました。
どこかへメンテナンスに行く余裕がない時は、とりあえずお風呂。
体が冷えていると思考もネガティブになふりがちだったので、温かい飲み物を摂るように心がけました。

 

体の声をよく聞いて、体調が悪い時は遠慮なく休むこともしました。
そうなった原因を自分の心に尋ね、限界になる前にやっていることを一時中断するようにしました。

 
 

また、同時に人への触り方、体の扱い方を今一度自分自身に問いかけました。
乱暴な触り方や扱いをしていないか、言葉で粗末に扱っていないか。

 

例えば、その人の体型に意味なく言及したりすること。
日常生活での態度はもちろんのこと、セックスの際に相手に負担をかけていないか。
他人が自分の肉体やその人自身を卑下した時に、追い打ちをかけてはいないか。
ネガティブなボディ・イメージを持っている人に対して、どんな体も素晴らしいということをそれとなく伝えるようにしています。

 

私の言動が、世間で良いと言われている体型や、スタンダードなんて本当は存在しないんだよ、と気づくきっかけになれば嬉しいです。

 

なぜなら、肉体を愛し大切にし尊く扱うことは、この世に生きている間ずっと続きます。
生まれてから死ぬまで、ずっと一緒にいるのは自分の体だけだからです。
それすら自分の「モノ」ではなく、いつかは土へ還ってしまう。
どこかからほんの少しの間借りているのだとしたら、なおさら丁寧に扱って愛していきたいと思うようになりました。

 

つまるところ、自分の肉体とは、「愛や優しさ」そのものなのだと思います。

 

普段自分が自分にかける愛情や優しさが、そのまま肉体に反映されると言ってもいいです。
調子の悪い時は何をしていたか。調子の良い時はどうか。
暴飲暴食をした次の日は体が重いはず。
心に反することをしたら体にも影響が出るでしょう。
こんなにも素直でいじらしい存在は他にありません。
愛すれば輝くし、蔑ろにすれば重くなる。
だから私は、この世にいる誰よりも自分を大切にして愛することにしています。

 

磨きに磨かれた自分で、余裕を持っていれば、他人をより大切に扱うことができるから。

 

もし今あなたが、誰のことも大切にできない! と思ったら、まずは自分から。
思いっきり甘やかして、愛して、ゆるゆるにリラックスさせてあげてください。
あなたの体はあなたのことをずっと待っています。

 
 
 

(まなつ)

 
 
 
 

おっぱいと私 ~会社員をやめてポールダンサーになった私の日常~

 

第1回:着たい服は着られない服
第2回:褒められ上手になる
第3回:走りたくても走れない
第4回:おっぱいと恋
最終回:自分の体と向き合う

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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まなつ
ポールダンサー・文筆家。趣味は予約、特技は発券。 思いつきで行き先を変えるタイプの旅行が好き。 将来の夢は自分の本が本屋で平積みになってるのをInstagramにアップすること。
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