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「巨乳はうらやましいか? Hカップ記者が見た現代おっぱい事情」ブックレビュー

「巨乳はうらやましいか? Hカップ記者が見た現代おっぱい事情」ブックレビュー

「胸が大きいことはうらやましくて、いいことだ」――。現代社会では当たり前のように言われるが、本当にそうなのか。その問いに答えるべく、Hカップのアメリカ人記者が体当たり取材をして著した本を、自身も「巨乳の部類」と語るライター・神之れいさんがレビューしてくれました!

神之れい

神之れい

2017.7.10

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巨乳に憧れる女性は多くいると思います。筆者はFカップなので、どちらかというと巨乳の部類。友達から「うらやましい!」なんて言われることもしばしばです。
そんな私が「巨乳はうらやましいか?」というストレートなタイトルの本書を手に取ったとき、「お、これはもしや巨乳への羨望が詰まった本か?」なんて勘ぐってしまいましたが、本書では巨乳のメリットではなく、様々な視点からの胸についての悩みや本音がつまっています。

 
 
 

Hカップ記者が挑む巨乳のリアル

本書はHカップのアメリカ人記者が、アメリカでおっぱいについてさまざまな体当たり取材をおこない、女性の本音を余すことなく詰め込んだ“おっぱい完全読本”です。
タイトルにある「巨乳はうらやましいか?」という問いに答えるべく、巨乳の立場からの「邪魔なだけ」という否定的意見から、胸にコンプレックスを抱く女性の無邪気な賞賛まで、赤裸々に記しています。
また女性陣の本音トークだけでなく、本書ではさまざまな「胸の当事者」が登場します。たとえば豊胸手術を行う美乳整形医や、ブラジャー売り場のスタッフ。

 

胸の悩みを抱える人々も、豊胸手術以外の方法でバストを大きくしようとする女性や、逆に手術で胸を小さくしようとする女性、女装が趣味の男性など、実にさまざまな人が登場します。
本書では胸の大きな女性であれば「あるある!」と叫びたくなるような、著者が実際に抱えている巨乳の悩みがずらりと書かれています。
例えば、男性からのセクハラエピソード。胸ばかり見られて顔を見てもらえないという意見はまさにその通り! 「あなたはおっぱいと喋っているのか!」というイライラと呆れを、著者と共有できた気分です。

 

ブラジャー選びの苦労も、思わず「そうそう!」と叫ばずにはいられません。
可愛いデザインはないし、通常サイズのブラジャーよりも価格は高い。一生懸命に探し回って、運命のブラジャーを求める気持ちはよくわかります。とはいえ、Fカップの筆者は、Hカップの著者ほどの苦労はありません。「Hともなればレベルが違うな……」と、なぜか敗北感にも似た、大きな差を感じています。

 

ちなみに、巨乳のメリットとして「胸の谷間にチップをはさんでもらえる!」という喜びをあげた女性もいますが、果たしてこれはメリットなのか……。若干アメリカンな印象にも、笑いを覚えたりします。

 
 
 

減胸手術で理想の身体をゲット?

本書には様々なエピソードが紹介されていますが、個人的には、「減胸手術」をしたロンダのエピソードが特にお気に入りです。

 

減胸手術をした彼女は「いまじゃ私のバストはそのままで自立しているのよ!」(P215)と喜々として話します。巨乳というのは「いつか垂れる、むしろ今でも垂れている」という恐怖と常に隣り合わせで生きています。
その恐怖から解放されている姿が実に眩しい! もう必死でバストアップのエクササイズをしなくて済むのです。思わず「なんて素敵なの!」と、私も微笑んでしまいます。

 

また、術後の彼女は自身が痩せたように見えるそうで「女性自身が痩せたように感じることで、痩せたと感じれば感じるほど、その女性のセルフイメージはよくなり、食べる量も減り、実際にどんどん痩せていく」(P215)というエピソードは目からうろこ。
減胸手術しただけで痩せられるという考えは、意外なメリットです。

 

しかし、何事もリスクはつきもの。減胸手術は豊胸手術に比べて難易度が高く、おまけに傷跡も残りやすいそう。傷跡はできるだけ残したくないと考えると、気軽に減胸手術を受けるわけにもいきませんから、ロンダの決意の強さと手術のメリット、両方が知れたのは、非常に興味深いお話です。

 
 
 

なんだかんだで愛しいmyおっぱい

本書を読んで感じることは、「巨乳であることは本当に面倒だなぁ」という実感です。重たいし、肩はこるし、セクハラされるし……。
しかし、巨乳に憧れる女性のエピソードも本書にも含まれており、その負の感情も自然と中和され、「実はいいものを持っているのかも」とあたたかい気持ちも覚えます。改めて「このおっぱいも私の一部だよね」という自分自身への愛も深まったかも……。

 

豊かなバストは女性らしさを強調してくれるし、狙った男性にアピールする武器にもなってくれる。私にとっては、縮胸手術したいと思うほど毛嫌いするものでもない。「しょーがない、これからもよろしく!」と、自分のおっぱいに挨拶したくなりました。

 

本書は巨乳の人にとっては「あるある」と共感したり「いや、そこまでは……」と思えたりと、自分と比較しやすい本だと思います。そして通常サイズの人や男性は、「巨乳ってそうなの!?」と驚きと発見が詰まっています。
普段は大きい胸はいいこと、セクシーな武器とひとくくりにされますが、大きい胸なりの悩みをここまでさらけ出し、そしてコンプレックスと真っ向から向き合う書籍もそうないものです。
たとえどのようなカタチ・大きさであったとしても、自分のおっぱいは唯一無二。おっぱいから自分をより好きになれれば、自分への信頼感や愛情、そして幸せ感も少しアップするかもしれません。

 
 
 

【書籍情報】
巨乳はうらやましいか?―Hカップ記者が見た現代おっぱい事情
スーザン・セリグソン著
実川 元子 翻訳
早川書房

 
 
 

(文・神之れい/編集・おおしまりえ)

 
 
 
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神之れい

神之れい

関西在住のライター。1984年11月5日生まれのFカップ。 ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。 30代~40代女性向けのウェブメディアを中心に執筆中。
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